仏教は「いかに今を良く生きるか」を説く教えです。
本泉寺はこの原点に立ち返り、誰もが穏やかな心で安心した毎日を過ごし、より良く今を生きられるように、様々な活動を通じて仏様の教えを広めています。

「徳川夢声」という方をご存じでしょうか。大正昭和の時代の弁士で、多方面で活躍した元祖マルチタレントと言われる方です。特に吉川英治作の小説「宮本武蔵」のラジオでの朗読が評判となりました。
聞く者を引き込むその朗読は、多くの「間(ま)」がとられており、今では放送事故と言われかねない様な長い沈黙がありました。この長い「間」=「沈黙」は聞く者の想像力、考察力を刺激して、ラジオ朗読なのにあたかも目の前に宮本武蔵が居るかのように感じたそうです。
昨今は「タイパ(タイムパフォーマンス)」とやらで、短い時間で見る為に、映画も2倍速で見る方もいるようです。
しかし、実際の人の言葉や行動には「間」という沈黙があるものです。その沈黙は、その場の空気を読み、相手の気持ちを考え、自身の言葉と行動を生じさせる沈黙です。
沈黙を嫌がる人もいるようですが、もう少し沈黙を大切にしてみてはいかがでしょうか。宮本観靖