仏教が目指す究極のゴールは「成仏」です。
読んで字のごとく「仏に成る」ということです。
ただし、これは死んだ人が成仏するのではなく、生きている私たちが「仏様のように成ることを目指して生きる」という、私たちの努力目標なのです。
「六波羅蜜」を守って生きるとそれを達成できますよ!というのが仏教の教えです。
六波羅蜜とは
「布施(世のため人のために尽くすこと)」
「持戒(いつもよい心構えであるように気を付けること)」
「忍辱(辱めを受けても、心を寛容にして堪え忍ぶこと)」
「精進(不断の努力をすること)」
「禅定(心を落ち着けること)」
「智慧(物事を判断し見極める知恵を持つこと)」
という6つの守るべき課題です。
「我欲のコントロール」が大事になります。
我欲を無くすのではありません。無くすというのはできないからです。うまくコントロールして、みんなでどうやったら仲良く生きていけるのか考えましょう。
これが本当の成仏のための鍵となります。
このように、仏教とは本来どう生きるべきかを教えてくれるものです。
しかし、現代は儀式や形式だけが残って「なぜそれをするのか」という意味が忘れ去られています。
例えば写経。ただ写したらポイントが稼げて願いがかなう、というものではありません。
写したお経の意味を理解して、そのように生きることで初めて自分の願いがかなうのです。
「自利利他」という仏教の教えがあります。
「修行で自分を磨き、そこで得たものを他人のためにも使う」ということです。
みんなで仲良く生きることを心掛けましょう。それが、いつも見守ってくれているご先祖を安心させる一番の供養となります。
※六波羅蜜についてはこちらでも説明しています
「節分星祭り。六波羅蜜で厄除けを」