エフエム伊丹で月2回放送中の「伊丹本泉寺のラジオDEい~話」。今回は墓じまいについて、お墓の歴史をとおして考えます。
●●●●● 放送の概要 ●●●●●
土葬から火葬へ
昔、立派なお墓を持つのはごくわずかな権力者でした。
昭和初期までは土葬が多く、火葬が完全に広まったのは意外と最近です。
土葬の時は亡くなった人を埋めてその上にしるしを立てる個人墓でした。
火葬になって、一族みんなのお骨をお墓に納めることができるようになりました。
「●●家先祖代々の墓」
この形が普及したのは戦後ぐらいです。
バブル期に最盛。その後 衰退
お墓の最盛期は1980~90年代のバブル期です。
山を切り開いて、大きな霊園が次々と作られました。
40年後の今、それらのお墓は所有者の高齢化とともに、充分に管理されない状態のものが増えています。
物事は時代によって変わります。
立派なお墓など買わない方がよかったのでしょうか?
お墓・納骨壇は人をつなぐ強力なツール
宗教心がなくても、先祖がいるお墓や納骨堂にお参りに行こう、という気持ちは大切です。
お墓参りは、自分たちの前に沢山のご先祖がいたこと、
自分たちもいずれご先祖となること、
自分一人で生きているのではない、ということを心に刻む大切な機会です。

高齢化、単身化の進む今、個人がお墓を維持管理することはもうできなくなっています。
縁切り社会の今、面倒を避けて、親族間でも付き合いはあまりありません。
でも縁がなかったら人は生きていけません。
お墓や納骨壇は「切れかけている縁を再び結ぶ強力なツール」だと、本泉寺は考えています。
本泉寺の納骨壇は兄弟姉妹、一族みんなで仲良く使えるようになっています。
ご先祖に生きてる人間の仲介役になってもらうのです。
「親に感謝し、子はみんな仲良く」
いかに世の中やお墓の形が変わろうと、これだけは変わらないたった一つの願いです。
>YOUTUBEで放送を聞くことができます。コチラからどうぞ!
