日蓮宗 本泉寺 伊丹とともに450年
日蓮宗 本泉寺 伊丹とともに450年
お寺だより
2025年3月24日

宗旨がえ(改宗)はしてもいい?

エフエム伊丹で放送中の「伊丹本泉寺のラジオDEい~話」。今回は改宗がえ(改宗)についてのお話しです。
菩提寺と「長く付き合いがない」、「遠い」等の理由で、宗旨替えをしたいという相談を本泉寺ではしばしばお受けします。
[Q] 宗旨がえは大変?
[A] それほど大変なことではありません。昔、檀家制度があるときは改宗は一大事でした。昔は寺が役所で、何をするにも寺の許可が必要だったからです。しかし檀家制度は明治以降なくなったので、今は自由にできます。
[Q] お釈迦様の教えは一つなのに、なぜいくつも異なる宗派があるのですか?
[A] 山の頂上を目指すのにいろいろな道があるのと同じです。
お釈迦様の示したゴールは一つですが、そこに達する方法が、時代とともにいくつも生まれました。
[Q] 改宗はしてもいいのですか?
[A] 改宗すること自体に問題はありません。自分がいいと思うものを拝まないことには意味がありません。
[Q] 宗旨がえする際の注意点は?
[A] 葬儀に便利だからとか、お寺の近さなど、そういう現実的な利便性から改宗される場合がほとんどですが、宗教とは、人が生きていくうえでの指針です。宗旨がえとは本来、生き方を変えるほどの大変な事なのです。
改宗する先のお寺の住職とよく話をして、住職の考えを聞いたうえで改宗するべきでしょう。
また、もともと付き合いのあった菩提寺がある場合は、そのお寺や、菩提寺を共にする兄弟や親戚など、関係者に話を通したうえで、改宗しましょう。あとでいろいろと齟齬が生じて、トラブルとなる場合があります。
筋はとおして改宗することをお勧めします。


>YOUTUBEで放送を聞くことができます。コチラからどうぞ!
宗旨がえ(改宗)はしてもいい?

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