「和敬清寂」とは元々禅語で、茶道の心得を表す言葉ともなっています。「和」は日本人が大切にしている言葉の一つで、和合や調和の意で、人々が和やかに打ちとける事です。
「敬」は敬い、「清」は清らか、「寂」は寂しいではなく、迷いのない悟りの境地の意味です。すなわち、縁ある人々が和をもって仲良く打ちとけ、お互いを敬い合って思いやりを持てば、心は清らかにすがすがしく、迷いのない心持ちになる、という事です。
そんなすがすがしく、迷いのない心持ちになれば、さらに多くの人々とも、和やかに打ちとけ、互いを敬える様になる。
「和」「敬」「清」そして「寂」は連続して繋がっています。そんな良い循環を繰り返す事が出来るよう、まずは「和」と「敬」、和やかな気持ちで思いやりを持つ事から始めて始めてみましょう。宮本観靖