本泉寺がFM伊丹で毎月第2・4土曜日にお送りしている「ラジオDEい~話」。
7月27日放送回のテーマは、お寺の将来についてです。
宗教離れが進む中、今後お寺はどうなっていくのでしょうか?
かつてはみんなが必要とした場所だった
最近のお寺は「葬式や法事の専門家」になっています。その需要がなくなったら終わりです。
過去においては、お寺は寺子屋など、必要とされる役割を担っていました。しかし、明治時代、寺は葬儀と法事だけするように、と制限されたのです。
戦後、信教の自由が法律で定められ、そういう縛りはなくなりました。
にもかかわらず、お寺は葬儀と法事しかしてこなかった。だから衰退してきてるんですね。
みんなのためになる事をしよう
原点に戻っていろんなことをやれば良いのです。昔は必要とされるさまざまな役割を果たしていました。
病院、保育所、学校、老人ホーム、宿泊施設、礼拝施設…。それらの融合が寺院でした。
寺に決められた仕事というのはありません。これまでのお寺らしさにとらわれず、世の役に立つ事業を積極的に行っていくべきではないでしょうか。
寺で働いている人が良くなり、寺に来る人も良くなり、みんなが良くなるような方法を考えねばなりません。
みんなが必要性を感じるような場所にしないと盛り上がらない。やりようによっては、これからお寺はとても必要なものになります。
宗教的なしきたりの縛りを解く
先祖供養の話にもどれば、今はみんな先祖さんに苦しめられています。
仏壇のことや、お墓のことや、その他いろいろについて、習慣や儀式にしばりつけられています。
まず、その縛りを解いて、楽にしていかなければなりません。
先祖を粗末にするのではありません。供養の方法を時代に合った、やりやすいやり方に変えていくのです。
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