仏教では「回向」(えこう)という言葉があります。
亡くなられた方の供養をする時などに、よく使う言葉ですが、本来の意味はそれだけではありません。
自分が誰かの為に行った、善い行いの功徳を回(めぐ)らして、その功徳を自分を含めた多くの人に向ける事を「回向」といいます。
善い行いをする事は、何も難しい事ではありません。困っている人を助ける事はもちろん、ねぎらいの言葉や笑顔で接する事も、人の為になる功徳のある善い行いです。
人に優しく接する事は、めぐり巡って自分や、多くの人の為になる素晴らしい行いです。宮本観靖