日蓮宗 本泉寺 伊丹とともに450年
日蓮宗 本泉寺 伊丹とともに450年
お寺だより
2024年5月19日

他人からどう思われているのか気になる?

本泉寺がFM伊丹で毎月第2・4土曜日にお送りしている「ラジオDEい~話」。Youtubeでも配信中!ページ下部のリンクからぜひお聞きください。
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4月13日放送の概要
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様々な花が咲くにぎやかな季節になりました。
仏教では4月8日は花祭り。お釈迦様の誕生日を祝います。本泉寺では保育園の子ども達といっしょに花祭りを行いました。
子ども達ひとりずつ、お釈迦さまの像に甘茶をかけてもらいます。
また、花祭りの意味について子どもたちにこんなお話もしました。
天と地を指さすお釈迦さんの像、これは
「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」という言葉でよく知られているポーズです。

天上天下唯我独尊とは、
大宇宙を見ても、この地上を見ても、ひとりひとりの人間というのはかけがえがなく尊いものだよ、ということです。(私だけが尊い、という意味ではありません。)
だからみんな仲良くして、命を大切にして生きましょうね。
そういうお話をしました。

人間、放っておいたら仲良くしにくい…だから宗教があります。
お釈迦さんは、人間がどう生きたらよいのか、ということを教え説きました。それが仏教の基本です。
お釈迦様は苦しみを論理的に分析して分類しました。
「四苦八苦」という言葉がありますね。
四苦とは「生老病死」。
この4つにさらに、
●愛する人と別れる苦しみ(愛別離苦)、
●イヤな人と会わねばならない苦しみ(怨憎会苦)、
●求めるものが得られない苦しみ(求不得苦)、
●生きる限り苦しみが限りなく現れ出るという苦しみ(五蘊盛苦)
を足して八苦です。
それぞれの苦しみにどう対処すればよいか、お釈迦様はとても論理的に教えています。
これらの苦しみを克服して生きていくのが「仏(ほとけ)」であり、悟りです。
今日「仏さん」は死んだ人を意味します。でも本当は、生きている人が仏さんにならなければいけないのです。
– – – – – 番組後半 – – – – –
お釈迦様が向き合った悩みや苦しみは現代のものと全く変わりません。
私の友人のお子さんが
「自分が他人からどう思われてるのか気になって仕方がない」
と言って困っているそうです。

お釈迦様もこのような相談をうけました。そして
「私のことを嫌いな人だってたくさんいる。人間、好きずきがある。そこにこだわらないように」
と言っています。

「他人からどう思われてるのか気になる」のは、裏返せば
「自分は他人から良く思われたい!」
という強いこだわり
です。
その気持ちを抑えたら問題は少し改善するのではないでしょうか。


>YOUTUBEで放送を聞くことができます。コチラからどうぞ!

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