日蓮宗 本泉寺 伊丹とともに450年
日蓮宗 本泉寺 伊丹とともに450年

お寺だより

2023年11月8日
「永代供養」にごまかされない?!
本泉寺がエフエムいたみでお送りしているラジオ番組(毎月第2・4土曜日、AM8:30~9:00)。今回は永代供養がテーマです。
近頃人気の「永代供養墓」や「永代供養納骨壇」。でもちょっと待ってください。永代供養という言葉、よく考えると何か変。お寺や墓地の管理業者が、永遠に、供養してくれるって…?
それらしい言葉に惑わされて、供養するということの本来の意味を見失っていませんか?形式に縛られず、みんなが本当に幸せになるための、お寺や宗教との付き合い方を、内藤和尚がお話しします。
下記リンクからぜひお聞きください。
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放送の概要
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最近よく聞く「永代供養」という言葉、よく考えると変な表現です。
そもそも供養とは、大切な人が亡くなった後も、生前と同じように大切に思いを寄せ続けること。
それを永代供養として、お寺や業者に委託する、というのはおかしな話です。
「永代供養」というよりも「永代管理」と表現する方が分かりやすく正確だと、本泉寺は考えます。
これまで個人がお墓と仏壇の管理をしてきましたが、核家族化や少子化で、それが難しくなっています。
そこで、「お寺がそれらを代わりに管理しましょう。管理はお寺がするので、皆様は安心して供養に専念してください。」というのが本泉寺の考え方です。
本泉寺の納骨堂「和音」はそれを形にしたものです。
仏壇を無理して家に持つ必要はありません。
仏壇は本来「仏様を生き方のお手本としてまつるためのもの」です。でも今は、先祖をまつる「先祖壇」になってしまっています。それならば仏壇は不要で、ご先祖の写真を飾ればよいのです。
現代はみんな我流で生きているから個人の欲がぶつかり合ってさまざまな問題が起きます。
欲をコントロールすることを教えるのが宗教で、そんなお手本があると生きやすくなります。
仏教とはお経を読んだり、お墓参りをしたりすることではなく、仏さまを生き方のお手本にして、生きやすくなることです。
僧侶としては、みんなにそこに気づいてほしいのです。


ラジオでの放送を聞き逃した場合でもYoutubeで聞くことができます。

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