日蓮宗 本泉寺 伊丹とともに450年
日蓮宗 本泉寺 伊丹とともに450年
お寺だより
2022年2月28日

風水と家相(2月の妙見様月例祭)

2月20日(日)に妙見大菩薩月例祭を執り行いました。
まだまだ寒いので、今月も本泉寺「和音」ホールを会場に致しました。
ご祈願の後は、参拝の皆様とお茶を飲みながらのお話です。
今回のテーマは「風水と家相」です。
現在の日本で主流となっている風水は、家具やインテリアの色や置く場所などを重要視しますが、本来の中国を起源とする風水とは少し異なるものです。
家相の「鬼門」の考え方も同じく、本家の中国の思想とは少し異なり、日本独自で発展した物の一つです。
元々の家相の考え方は、個人と土地と方位などの関係から総合的に見るものですが、現在の日本の家相は家が主役となり、運命は住む家によって決まってしまうような考え方になっているようです。
ただ現在の家屋事情で、昔ながらの家相にのっとった家を建てるのはなかなか難しいでしょうし、その必要もないかなぁと思います。
現代では家相は「気持ちよく暮らす生活の知恵」と考え温度、湿度をバランス良く整え、暮らしやすい工夫をしていくのが大切なように思います。
例えば、鬼門と呼ばれる方角でも、北東(鬼門)は暗く、湿気が多いため換気を良くする。南西(裏鬼門)は西日で暑く、物が腐りやすくなるので温度調節をするなどの工夫で暮らしやすくなります。
今は昔と違い、除湿器やサーキュレータなどの様々な便利な機器があります。
あまり鬼門などの方角を気にし過ぎずに、どうすれば快適な生活を過ごせるかを考えたほうが良さそうです。
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