日蓮宗 本泉寺 伊丹とともに450年
日蓮宗 本泉寺 伊丹とともに450年

お寺だより

2021年11月27日
妙見さんと北極星信仰
11月21日に妙見様月例祭を執り行いました。
法要の後は、お茶を飲みながらいつもの気軽なお話の時間です。今回は「妙見さんと北極星信仰」がテーマ。
日蓮宗と妙見さんには深いつながりがあります。ここ本泉寺でも酒蔵通りに面した場所に妙見菩薩のお堂があります。
でも、妙見さんて何なんでしょうか?神様?仏様?それとも…?
妙見さんとは北極星が神格化されたもので、簡単にいうともともと中国では道教で信仰され、それが日本に伝わり妙見さんという神様として祀られるようになったそうです。
かつて妙見信仰はとても盛んで、日蓮宗の開祖である日蓮聖人も篤く信仰していたようです。(日蓮さんが伊勢でお参りしたと考えられる妙見さんの像が現在は場所を変えてよみうりランド内の妙見堂に祀られているそうですよ!)
ここで、仏教の知識のあまりない私(←本泉寺スタッフ)に大きな疑問が…。
日蓮さんは僧侶なのに、お釈迦様以外に妙見さんも信仰するのは「浮気」じゃないの?!
…というか、妙見さんとか帝釈天とか、お釈迦様以外のいろんな神様がいるってことがそもそも謎!!
このシロート丸出しの疑問を本泉寺のお上人に投げかけてみると
「妙見さんなど、お釈迦様以外のいろんな神様は、長い歴史の中で土地ごとの土着的な信仰と結びついて生まれたものです。
そして、それぞれの神様は得意分野を持っていて、お釈迦様を補っているんですよ。
人それぞれ、悩みや苦しみは異なります。その悩みにピタッとくる神様がいればそれを心の支えとして信仰していいんです。」
とのこと。
ナルホド!!
長年のモヤモヤが晴れました。
それぞれの人にそれぞれの神様や仏様があっていい。
とても自由で自然で、いいですね。
本泉寺では毎月第3日曜日に上記のような法要とお話の集まりを開催しています。
どなたでも自由にご参加いただけます。
本泉寺の妙見さんのお堂
本泉寺に伝わる妙見さんのお札
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