前回の「人の喜びを我が喜びとする」という言葉と対になるのが、今回の「人の悲しみを我が悲しみとする」という言葉です。人が悲しんでいる時、それを自分の事の様に本心から悲しむのは、前回の喜びの気持ち同様になかなか難しいものです。
しかし、すぐにはそれが出来なくても、悲しんでいる人のそばに寄り添うだけでも、その悲しみは少しずつでも和らいでいくものです。 「憂いている人のそばに人が寄り添う」という字が「優しい」となる様に、悲しみで憂いている人に寄り添う優しさが、それを癒してくれる事でしょう。宮本観靖